高専4年間の感想
いつの間にか、高専入学から4年も経っていたらしい。時の流れは早いものである。
この高専には良くも悪くも色々お世話になってはいるが、あまり良い印象はない。
とりあえず、1年次から4年次までの記録を付けてみる。
1年次
高専に入ったばかりで、かなり固くなっていた。
1年次の授業はほとんど5,6限で終わるため、帰宅すると小学生の下校と被る事が多い。
このころにネットでVCbornに参加した。偽サイト騒動1は今となっては良い思い出かもしれない。
2年次
コースが決まる。このころの実習で何をしていたか全く思い出せない。
情報システム工学コースは新設されたばかりで、1年生だった私達にとってはかなり魅力的に見えた。だからわざわざ成績上位を狙い、情報システム工学コースに行こうと決めていた。実態がわかるのはもう少し後のことである。
私生活では、前年度から引き続きVCborn関連のプロダクトを触っていた。イベントの主催をやってみたかったのでVCborn Fesなるものを企画した。NodeCGの勉強としては上出来だと思っている。
3年次
余裕こいていられる最後の時期。相変わらずだらけている。
3年次に上がる際にアーキテクトというものを選択させられた。ネットワーク・情報・セキュリティから選択できたが、特に考えもなく情報を選択。
しかし、実習はプレゼンとFlutterの学習だけでほぼ個人作業、特に教えられもせず虚無の時間を過ごす。
年度末に行われたハッカソンはラッキーなことに賞を受賞した。産技高専という狭い枠だが、賞が受賞できたというのは嬉しいものである。
その他、公民の授業で作った適当なアイデアを品川区のビジコンに出したら優秀賞を取ってしまった。ほとんど携わっていないのに。
交友関係はVCbornから派生してかなり広がり、小旅行に行ったりイベント出展したりと大忙しである。授業が多く個人の時間もあまり取れないため、個人開発はほとんど行えなかった。
4年次
流石にこの時期にもなると余裕はないはずだが、気が引き締まっていない。
段々とリアルでの交流も増え、研究室Discord鯖でも情報交換が増えて良いことずくめである。
名前は出せないが某鮫洲のプロダクトを作ったり、POSアプリを作ったりするぐらいには個人開発をしている。
感想
新しいものに飛びついてはいけない
新しくできたコースは、それはそれは魅力的に見えるかもしれない。しかし、実態はそうではない。しばらくすると、圧倒的な教員不足や教員の知識不足、不適切なカリキュラムに気付かされることであろう。
情報システム工学コースは物理や電磁気をまともに学ばなくとも、関数電卓がなくとも4年次まで上がることができる。ある教員は引き継ぎも何もせず突然蒸発する。「AtCoderのB問題を解くのに2日かかった」教員は、授業でAtCoderの問題解説をしている。ある教授の研究室で扱う研究内容はこれまで学んできたものだけでは扱えない。教員不足により、所属している研究室の教授は毎日スケジュールがギチギチに詰まっている。
はたして、そんな環境で誰が学びたいと思うだろうか。
脚注
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当時のサイトの見た目が嫌いで、vcborn.netというドメインで勝手に団体のサイトを作っていた。本家よりSEOで上位に来てしまったので騒動になってしまった。 ↩
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Zakki